2011年9月1日、九州最大の繁華街・天神を南北に走る天神地下街に、地下街全域をフリーWi-Fi空間とする「てんちかWi-Fi」サービスが開始されました。
天神の地下を南北590mに貫く地下街は、福岡地下街開発株式会社様が経営。導入当時、日本有数のWi-Fiストリートを支えるインフラとして選ばれたのが、PicoCELAのエッジコンピュータ(無線LANアクセスポイント)です。
2011年9月1日、九州最大の繁華街・天神を南北に走る天神地下街に、地下街全域をフリーWi-Fi空間とする「てんちかWi-Fi」サービスが開始されました。
天神の地下を南北590mに貫く地下街は、福岡地下街開発株式会社様が経営。導入当時、日本有数のWi-Fiストリートを支えるインフラとして選ばれたのが、PicoCELAのエッジコンピュータ(無線LANアクセスポイント)です。
27台のPicoCELA機器によって実現された全長約1.2kmのWi-Fi空間は、わずか4本の有線LANケーブル接続で実現。LAN配線を85%削減しました。また、PicoCELAの無線多段中継機能の技術により、設計・設定・敷設工事、ランニングコストが大幅に軽減され、導入コストを従来他社システムの7分の1に削減することに成功しました。
PicoCELAのエッジコンピュータには、無線中継機能に大きな特徴があります。革新的な独自技術を使用して通信領域を形成、幅広い無線設置シナリオに対して安定したシームレスで迅速な接続性を提供しています。
天神地下街では2011年9月より現在まで、来街者へ無料Wi-Fiアクセスサービスを安定して供給しており、年間100万人超の方にご利用いただいています。
天神地下街で「てんちかWi-Fi」サービスが開始された2011年当時は、まさに従来型の携帯電話(ガラケーやフィーチャーフォン)からスマートフォンへの転換期でした。国内のスマートフォン保有率を振り返って見てみると、2010年に9.7%だったものが、翌2011年に29.3%、2012年には49.5%、そして2013年には62.6%と推移し、爆発的な普及を見せました。
※「平成29年版 情報通信白書」(総務省)より
こうしたスマートフォン普及の社会背景にいち早く対応した福岡地下街開発様。当時、Wi-Fiスポット環境を構築するに至った経緯・背景と、導入の目的をまとめると次のようなものでした。
スマートフォンの爆発的な普及に合わせて、人々のライフスタイルが大きく変化したのは誰もが知るところです。それまでは自宅や会社のパソコンからインターネットへアクセスしていた人々が、外出時にはスマートフォンを片手に移動するようになりました。
外出先では、Webサイトの閲覧をはじめ、気になったコトをいつでもどこでも検索したり、地図アプリや乗換案内アプリの利用、クーポン機能を使ってのショッピング、FacebookやTwitterなどSNSへの投稿など、場所を選ばず手軽にできる時代になったのです。
その一方で、2011年頃の国内の無線LANアクセスポイントはほとんど整備されていない状態でした。今でこそ大型商業施設や公共交通機関などで手軽に無線LANへアクセスできますが、無料の公衆無線LANサービスが整備されたのが、成田空港では2010年6月、羽田空港では2011年11月のことです。
※「無料公衆無線LANの普及促進における取組について」(総務省)より
そんな社会的要請への対応を図ったとも言える同時期、天神地下街全域にWi-Fiスポットを導入するにあたっては、日本国中が整備し始めたばかりの新しいネットワークサービスの構築にあたり、主に次のような課題がありました。
福岡地下街開発株式会社
管理部 古川隆一様
近年、外国人観光客の増加やキャリアによる通信量の制限に伴い、Wi-Fi環境への期待が高まっている中、天神地下街ではそのようなニーズに対応するため、シームレスで利用しやすいWi-Fi環境を提供したいと考えており、PicoCELA社の製品が当社にとって最適でした。
同社の製品は、導入コストを抑えるだけでなく、遠隔監視を行え安全快適に運用することが可能なため、トラブルに迅速に対応できるところも評価すべき点であると考えています。
導入背景と目的、導入にあたっての課題がある中で、PicoCELA製品を導入するに至ったのには、次のような決め手がありました。
天神地下街の全域に、PicoCELA製品によるWi-Fiスポットを導入することで、天神地下街では次のような効果があったと考えています。
福岡地下街開発株式会社様 公式サイト
https://www.tenchika.com/company/
『てんちかWi-Fi』サービス案内サイト
https://www.tenchika.com/wifi/